2014/09/16

フェズ〜その1〜


2014.09.15


今泊まっている宿は通りに面しているため、朝から車やバイク、人の声が結構聞こえる。

なので、無駄に早く目が覚めた。

あまり早い時間に出掛けてもお店はやっていないけど、やることもないので、お散歩。


モロッコはホント猫が多い。

朝から日向ぼっこしてた。

写真撮っても全然逃げない。


昨日通っていない道に来てみた。


まだお店は閉まっているし、人も殆どいない。


ロバは生活の一部。

荷物を積んだロバが一日中通りを行ったり来たり。






初めて会ったのに、


「友達、友達」


と言いながらずっとついて来る人が少しうっとおしかったのと、ミントティーが飲みたかったのもあり、cafeへ。


早い時間帯で客はあたし一人だったので、オーナーのおっちゃんとお話しながらお茶をした。


「今日はどこに行くの? 

メディナは迷子になるから気を付けて。

このメモを見ながら、分からなくなったら、街の人に聞けば教えてくれるよ。」


と両面に通りの名前やら、ランドマークなどを一生懸命書いてくれた。



暫くおっちゃんと話をして、お店をあとに。










街歩きを始めると、可愛いお皿。


スパイスもたくさん売っている。


こちらは粉にする前の状態で売っている。


石鹸

オリーブオイルが入っている。


Hennaパウダー


日本で一時Henna Artistとして活動していた時期もあるから、Hennaは気になる。

買って帰りたいから、最後にどこかで買おうかな。

このお店のおっちゃんと仲良くなった。

ミントティーまでごちそうになった。


徐々にお店もOPENし始めた。






旧市街は細かい道がいっぱいある。

迷路みたいで迷子になる人もいるらしい。




「偽ガイドも結構いるから、必要なければ、話を聞かず、無視するように。」


と宿のオーナーに言われたけど、


偽ガイド、、、一回も寄って来なかった。。。



そして、迷子にもならなかった。。。

何か拍子抜け。


子供のおもちゃや文房具、生活雑貨も売っている。







この辺りは真鍮職人のスーク



ずっと金属を打つ音が聞こえている。




近くには川も流れている。



Pl.el Rssif (ルシーフ広場)



仕事待ちのロバ。













フェズ川のほとりにあるなめし革染色職人街

タンネリと呼ばれている。


革製品の加工の過程を見ることが出来る。


作業場やお土産屋さんのテラスからその光景を見ることが出来る。


そのことは話を聞いていたので知っていた。

チップを要求されることも知っていた。


メディナを歩いていると声を掛けられて、そこに連れて行ってもらえると聞いていたので、それらしき人を捜すがなかなか見付からない。

少し探していたら、小学生くらいの子供が寄って来た。


「革工場観に行かない? Freeで見れるから。」

と。


100%Freeではないことは分かっているが、一応、何度も確認してその子のあとに。


細い裏路地をどんどん奥に進む。


ついた先は欧米人がいっぱいいるお土産屋さんだった。


これくらいの展開は想像がつく。


そこの屋上からタンネリは見えるらしい。







テラスに登る。

小学生くらいの子供から、高校生くらいの男の子に案内役が変わった。


連携プレーなのね。


タンネリは臭いが強烈なので、


「このミントで誤摩化したら良いよ。」


とミントの葉を渡される。


ミントの匂いを嗅ぎながら、そのお兄ちゃんの説明を聞いていた。





テラスからの光景はこんな感じ。


革から毛を剥ぐ所。

革を洗う所。

革を染色する所。

全部がここに集約されている。

昔ながらの手作業。


お兄ちゃんの話を聞いて、写真を撮り終わった頃、一人のおっさんが現れた。


この時点で何か嫌な予感がした。


一旦現れた小学生くらいの子供と高校生くらいの男の子がサッといなくなった。



これヤバイや〜つ。



案の定、おっさんは1つしかないテラスの入り口を塞ぎ、開口一番


「うちの家族の為に100DHをくれ。」


と。




いや、意味分かんないし。。。



なんでおっさんの家族のために100DH払わなければいけないんだ!?


100DHって2泊分の金額だし、アホくさっ!!!!


と、久しぶりに理不尽なことを言われ、、、



あたしもボリビア以来のスイッチが入った。



私:「あの子はFreeって言ったからここに来た。

あなたに100DHを払う意味は分からない。」


おっさん:「なぜだ?あなたは日本人だろ?お金があるはずだ。」

私:「日本人でもお金がある人とない人はいる。

あなたに払う意味は全く分からないから、私は払わない。」


おっさん:「100DHがダメなら80DH払え。」


私:「だーかーらー、あなたに払う意味が分からないからっ!!!!」


このやり取りを暫く続けたら、突然、おっさんがパンツの裾をまくり上げた。



おっさん:「ほらっ!!!!これを見ろっ!!! 私は足がこんなんだから仕事ができないんだ。」


小さな青あざの出来た脛を見せて来た。



ハイッ!?





おっさん、あざって。。。


義足とかならまだ分かるけど。。。


あざって。。。


完全になめられてる。。。


でも、おっさんにテラスの入り口は塞がれてるし、このまま言い続けてテラスの入り口に鍵をかけられたり、刺されたりするのは嫌だし。。。


でも、そこで弱気になったらおっさんの思うつぼ。



さて、どうしましょ!?



考えた結果、


「下のお土産屋を見せて。」


と言ってみた。




おっさんは


「何か買うなら100DH払わなくて良い。」


と言いながら、階段を降りた。


こんなやり取りをしたあとだから、100%買い物する樹にはなれないし、なったとしても絶対にこのおっさんの所では買わないっ!!!!


おっさんはずっとついて来る。


もうっ、めんどくさっ!!!!



買う気もないし、でも、このおっさんも階段も1フロアーごとに立ちはだかって逃がさないようにしている。


「何も要らない。でも、100DHも払わない。あなたに払えるのは10DHだけ。」


と10DHを叩き付けた。


そしたら

「20DHくれ。」

って。





もう、なんなん?

100DHじゃないの?



あたしは振り返りもせずに店をあとにした。


何となく分かってはいたけど、こういう時に女一人だとなめられる。


良い人もいっぱいいるけど、こういう人もやっぱりいる。


でも、100%言いなりにはなりたくない。


勉強代ってことで。










店を出た時に、怒っているのが分かったらしく、通りにいた現地の人に


「何があったの?大丈夫?」


と声を掛けられた。


グルなのか優しいのか分からないけど。。。


説明する気にはなれない。











ぷりぷりしながら街歩き再開。







「あとでお茶しようね〜」

と朝声をかけて来たお兄ちゃんと遭遇。





ミントティーをご馳走になりながら30分くらい色んな話をした。


「今日はこれから何するの?」


って聞かれたから、


「これからハマムに行くつもり。」


って話をしたら、ハマムのおばちゃんと価格交渉までしてくれた。


ハマムに行くには、お風呂セットやタオル、着替えなどが必要なので、一度宿に戻らなきゃいけない。


「ハマムのあとはお茶をするんだよ。ハマムから戻ったらまた一緒にお茶しようね〜」


と言われた。


陽気なお兄ちゃんたちだった。














一度宿に戻り、お風呂セットを持ってハマムへ。

ハマムに行くのに必要な物は


普段のお風呂セット (シャンプー、トリートメント、固形石鹸)

垢擦り用のミトン (街中で売っている)

個人的にガスールって言う、モロッコの固形のクレイパックも持参した。




さすがにハマム内の写真は撮れず。

ハマムに行くと最初におばちゃんにお金を払う。


150DH



観光客価格だけど、仕方ない。

脱衣所でパンイチに。

持って来たお風呂セットを持って、おばちゃんに手を引かれ、ハマムの奥へ。











ハマムの奥はサウナのように暑いわけではなく、室内の温泉レベルの暖かさ。

大きなバケツを4つ用意して、おばちゃんがお湯と水を汲んで来てくれる。

おばちゃんがお湯と水を混ぜてちょうどいい温度にしてくれる。






まずは髪を洗われ、その後に全身を洗われる。

その後、垢擦り開始。

旅中に溜まった垢が凄い勢いで取れる。。。

若干、ひいた。。。


自分、汚っ!!!!


顔や耳の後ろまで垢擦りされた。


韓国でも、そこまではされなかったのに、モロッコ凄いっ!!!!







垢擦りのあとは全身マッサージ。

また石鹸で全身を洗われ、その後はガスール全身パック。

最後に何度もザバザバ水を掛けられ、終了〜





だいたい1時間コース


垢擦りされ、マッサージされ、パックもして、全身ツルピカ♪


きっとワントーンくらい白くなったはず。




モロッコのハマム最高〜♪




ごっそり垢擦りされたから、しばらく垢は出ないだろうけど、また行きたい。





垢擦りのあとは、また先ほどのお兄ちゃんとミントティーを飲む。

身も心もスッキリ〜☆











よく考えたら、朝洋梨一つ食べただけで、何も食べていなかった。

色んな人とお茶していたらお腹がちゃぽちゃぽになったので、ご飯食べるの忘れてた。

夕方、さすがに小腹が空いたので、宿の近くでドーナツ買った。


まだ行っていなかった新市街へ。


街角のジューススタンド。


2DH


安いのに美味しいから、1回に2杯くらい飲んでしまう。

レモンと桃がオススメ。

次はピスタチオ飲も〜っと♪









新市街は作られた街って感じがする。

旧市街のごちゃごちゃした感じが全然ない。


初めて飲んだ HAWAI

モロッコなのにハワイ。


パッションフルーツとかココとか南国のフルーツミックスに炭酸。

やっぱり甘い。。。






夕食はチキン丸ごと1羽と写真撮り忘れたけど、海鮮のミックスフライにサラダ。


匂いを嗅ぎ付け、猫も来た。

お行儀が良いにゃんこ♪


一応、緩い感じだけど、イスラム圏なので、夕飯食べながらビールは飲めないので、帰りにスーパーでピールを買って、宿で飲む。


モロッコ国産ビール


味はかなり軽めだった。

モロッコに入ってからお酒は飲めないかと思っていたけど、意外と平気らしい。

でも、外では飲めないけど。

宿まで我慢。