2014/09/07

グラナダ〜その8〜Cascamorras


2014.09.06


情報がなさ過ぎて、参加出来るかどうかも分からず、無理矢理乗り込んだ謎の祭り


Cascamorras (カスカモラス)当日


通称、“油祭り”




毎年9月6日に行われる、スペイン、アンダルシア地方の行事。
およそ500年前から伝わっている奇祭。

ビルヘン・デ・ラ・ピエダ(慈悲の聖母)の祭り。
カスカモラスと呼ばれる風変わりな格好をした人が、グアディクス (Guadix)という村から3km離れたバサ(Baza)の守護聖母の像を我が物にしようと、村の代表たちとバサに向かう。
一方、バサでは顔や体を黒く塗りたくった住民たちが待ち構え、聖母像の強奪にやって来たグアディクスの一団に色水や卵を投げつけて撃退する。













グラナダから9人でレンタカー2台でBazaへ。

セントロのパーキングに車を停めた。



街は色んな物がビニールで覆われている。

トマティーナと同じ感じ。


公園の銅像もビニールでグルグル巻き。


壁には手形も。

以前のCascamorrasのあとかな!?














祭りは18時から20時までらしいと言う情報をゆーいちが事前に入手していたので、それを信じて15時くらいにBazaの街へ。

しかし、この時間帯はスペインはシエスタタイム。

街にはあまり人がいない。

でも、情報がなさ過ぎるので、現地で参加者らしき人達に声をかけて情報を集める。





Cascamorrasは確かに今日あるらしい。

黒い油はあの山の上で塗るらしい。

それから走って山を下るらしい。





ワケが分からないけど、とりあえず、教えて貰った山を目指すことに。







途中、街中やアフターパーティーの会場の横を通る。


日本人どころかアジア人自体が皆無。


道ばた、店から色んな人に声をかけられる。


この陽気なおっちゃん集団にもからまれた〜


気が付けば、うちらの周りには人だかり。



おねえさん達も参加者。


きっと地元の人ばっかりの祭り。










坂を上って行くと、手形がいっぱい付いた壁を発見っ!!!!


徐々にテンションが上がって来た。









振り返ると後ろからどんどん人が来る。











途中、子供達に水を掛けられたり〜



水の次はオイルを塗られたり〜

って言うよりも、掛けられる!?


でも、このオイルの意味が後々分かることに。。。

そして、効果を発揮することに。


和輝の顔がテッカテカ〜


ぐっさんは目に入って悶絶。


この山の頂上まで行くらしい。。。

しかも、結構傾斜が急。。。


何とか登り切って、見た景色がこちら〜


なぜかお揃いの格好してる2人。


黒い油は自分たちで塗る。

ってか、掛ける

最初は皆、臭いにやられ咳き込んだり、嘔吐いたりしてたけど、慣れるもんね〜

少し掛けられたら何かがプツンッといった。



この樽の中に黒い油が入っている。

それをペットボトルなどを使って、全身に掛ける。



ゆーいちもセルフで〜


トムさんとゆーいちの掛けられる。


気が付いたら塗り残しのある足を知らないお兄さんにぬりぬりされてた〜


KIYOさんも〜


あやのちゃんは3人掛かりで掛けられる。


ぐっさんも油まみれ〜


グラナダのイエティ〜


トムさんは樽に入ろうと。。。


入った。。。


皆が掛け合うから、地面もドロドロ、ぬるぬる〜

マジで滑る。。。


仕上がりはこんな感じに。

皆、油まみれでヌルヌル、テッカテカ〜


この時点ではまだ顔は綺麗め。


周りの人達も真っ黒〜



徐々に顔も汚れ始める。



オフィシャルの人や記者なのか良いカメラを持った人たち、地元の人達にもめっちゃ写真をとられた。

日本人というか外国人が参加すること自体が珍しいらしい。



「どこから来たの?」

「何でこの祭りのことを知ったの?」



と何人もの人に聞かれた。





わざわざ場所を指示されて写真を撮られる。


うちらの横では。。。


あ〜、羨ましい〜

でも、油付きは嫌かも。。。

ホント臭いし、この油。




可愛いカップルでした♪


トムさんに遊ばれるゆきちゃん。


泥棒とか言われてた〜

顔の半分が真っ黒。


歯に付いた油を紙で落とす。


ホントに珍しかったんだろうね〜

何枚も写真撮られた。

一人が撮り始めると、数人が更に撮り始める。


空手!?

ワケが分からなくなって来た。。。


遊んでる間にも山頂に人が増えて来る。


カオス。。。 



手が油まみれなので近くのおっちゃんにタバコの火を付けてもらう夏子。

引火しそうで怖い。。。


油でテッカテカなので、ボディービルダーごっこ♪


良く分からないけど、カメラを持っていると色んな人から

撮ってくれ〜

って言われる。


撮り合いっこ♪





何発か空砲が鳴る。

どの合図がSTARTか分からない。


何発目かの合図で一斉に人が動き出した。





砂埃ヤバッ!!!!


カオス過ぎる。。。





下山込みで5kmの道のりを走りながら行くらしい。。。

ワケが分からん。。。


祭りのあと。。。

油の樽が全て空っぽに。


蟻の行列のように一斉に山を下って行く。



走るとか何も情報がなかったので、9人中3人が

6人がビーサンクロックスで行ってしまった。

靴組は走る側に回り、サンダル組は危ないので参加出来ず、皆が行ったあとにタラタラ滑りながら下山。


何人もの人に


「サンダルは危険よ。ダメよ。」


と注意されたけど、



知らんわ、そんなもんっ!!!! 

情報ないも〜んっ!!!!



確かにサンダルはうちらだけ。

祭りが始まる前からそれは少し気になってた。

嫌な予感は的中〜

山を下る前に油で滑って、殆どのサンダルが壊れた。。。










白い壁を見付け、張り付くあやのちゃん。


ひとがた完成〜♪


行きに皆で写真を撮った壁に家主の横でペタペタ手形を付けて遊んで、記念撮影会〜


ぐっさんの頭にはロート。


顔の半分黒塗りにされたゆきちゃん。


気が付いたら帽子をGETしてたあやのちゃん。


トマティーナと同じポーズで同じアングルを要求するあたし。


郷土愛ハンパない広島出身KIYOさん。


ヨーロッパに着いてすぐにこの祭りに参戦させられた夏子。


祭りの集団はだいぶ先に行っちゃったので、遊びながら後を追う。

歓声が聞こえる方に向かうと、広場には人だかり。


可愛いおこちゃまから紙吹雪〜

油付いてるから、カラダに付くわ、付くわ。




パパは楽しそうだけど、おこちゃまは飽きてる。。。



ゾロゾロと黒い集団が街中をねり歩く。


子供たちはフェンスにしがみ付いて避難。




広場に着いては歓声が上がり、歌を歌い、旗を振る〜

その繰り返しで祭りの着地点が見えない

結局、祭りの終わりを見届けることなく、途中でどうやら終わったらしい。。。






途中、日本のカメラを発見っ!!!!
声をかけたらテレ東さんだった。


「日本人に会えるなんて嬉しい〜」


と言われ、


せ〜の


日本から来ました〜


って言って下さい。」


と言われたので、皆でカメラに映って来た。

もしかしたら、放映される日が来るかも!?

ちなみに番組名は


“ウソのような本当の瞬間!”


だそうです。

過去に4回放送されている番組のようなので、秋の特番とかなのかな!?
いつやるのかは分かりませ〜ん。















大きな広場の前で記念撮影〜

ここでも、色んな人達に写真を撮られる。

ホントに珍しいらしい。


一人祭りの先頭まで行っていたトムさんが最後に合流〜

金髪が黒髪になってた〜


最後にみんなで♪


知らんおっちゃんとも〜



ぐっさんは最後に背中で遊ばれてた〜


このあとシャワーを探し求め、暫く彷徨うことに。。。

パーキングの営業時間も迫ってるから、車も外に出さなきゃいけないし。。。

やることいっぱいあるのにカラダは油まみれ。

日も落ちて寒くなって来た。





やっと見付けたシャワーは既に閉まっていた。

そして、開けて貰えない。

仕方がないので、男子と女子に分かれ、街中の噴水でカラダを洗うことに

洗濯用洗剤や食器用洗剤、石鹸、色々駆使しながら街中の噴水でカラダを洗うアジアンピーポー。

綺麗な格好をしてアフターパーティー会場に向かう地元の皆様に笑われながら、写メを撮られながら、、、


まさしく公開処刑


しかも、煌煌とライトで照らされている中。


嫁入り前の女子が4人、カラダを洗いました。

着ていた服は全捨てなので、公開生着替え


もうお嫁に行けないかもしれない。。。




完全に洗い切れないので、持って来た着替えも場合によっては着れず。。。

アフリカで一気に服を買い替え、捨て服がない夏子は。。。

まさかのヨーロッパ初日、バスタオルで街中を歩くはめに。。。


場末の風俗嬢。


それを10€で買おうとするぐっさん。


何だこの安っいドラマ!?


一通だらけで迷子になってたトムさんとKIYOさんの車待ちをしてる間に暇で遊び続ける人たち。



祭りの後処理&後片付けはめっちゃ大変だけど、、、

プツンッといって祭りスイッチ入ったから、祭りの最中は楽しかった〜



でも、トマティーナ以上に


もう二度と参加したくない祭!!!!


って思った。



スペインの祭り、クレイジー過ぎるっ!!!!


ホント、バカ!!!!


だけど、バカ楽しいっ!!!!



でも、暫く祭りには参加したくないっ!!!!








こんな祭りを見付けて来たトムさん、ホント凄いよ。
きっと参加したことのある日本人は少ないはず。



LA TOMATINAからのCascamorrasっていうルートが今後、世界一周の人たちや旅人の間に出来ると面白いな〜って思う。



トマトと油にまみれておくれ♪



















今後、Cascamorrasに参加する人の為に、祭り情報。


毎年9月6日にグラナダから約110km離れたBaza (バサ)という街で行われる。
時間は18−20時
開始時間は30分くらい遅れた。
終了も20時は軽く過ぎていた。
開始前には油で黒塗りにしておく為、少し早めに行く方が良い。
遅いと油が無くなってしまう。

必ず で参加すること。
しかも、捨てても良い靴。
油は山頂にある。
油を塗ったあとに走って山を下る為、サンダルは危険。
油で滑って、サンダル組は皆サンダル壊れました。
クロックスも壊れた。


シャワーはバスターミナルの外のプレハブで浴びられたらしいけど、うちらは間に合わず。
何時に閉まるのかは不明。


元々小さな街なので、宿は殆どないらしい。
(調べればあるのかも。)
うちらはグラナダからレンタカーで行った。
グラナダからバスも出ているが、終バスは21時台。
21時の頃はまだ祭り真っ只中だった。
シャワーを浴びる時間は無くなる。
そのままでは乗車拒否されると思う。


ちなみにパーキング代は取られず終わった。
車を停めるなら、シャワーがあると言う、バスターミナル付近に停めた方が良いかも。
セントロからバスターミナルは結構歩く。


レンタカーも中にビニール袋ビニールテープで汚さないように全部コーティング
油なので付いたら取れない。


シャワーがあるかどうか分からなかったので、開いているペットボトル25本くらいに水を入れて持って行った。
全部は使わなかったけど、持って行って正解。



うちらは全員油をかぶってしまったけど、出来ればカメラ係や運転係で最低一人は油をかぶらない人がいた方が良いかも。
その方が後々凄く楽。


現地の人ははちまきをしている人が多かった。
グループとかもあるのかもしれないけど、汗が目に入るのを防止する役割もあるのかも。
手も油まみれだから、目に入っても触れられない。


女の子は髪をアップにした方が良い。
髪に油が付くと取れにくいので。
被害を最小限に。
あとは、タンポンを持ってたら、生理中じゃなくても入れて行った方が良いです。
お尻もあそこも穴という穴は全て真っ黒になります。
油怖いです。
















*持って行った方が良いもの*

(必須!!!! サンダル不可。捨てても良い靴。)
帰り用のサンダル (うちらは殆どが帰り裸足になったため、アフターパーティー会場に行けず)
捨てても良い服 (油まみれなので捨てるしかない。着てた服は全部捨てた。)
着替え (油が落ち切らないので汚れても良い服。)
捨てても良いタオル (最悪、肌に着いた油をこすり落とす。)
ビニール袋 (大きめのゴミ袋なるべくいっぱい。小さめのもお金や車の鍵など入れるのに必要。)
ビニールテープ (レンタカーなら内装をビニールテープでコーティングするのに必要)
ペーパータオル (これもたくさんあった方が。油なので洗うより拭く方が早い。)
洗濯用洗剤 or 中性洗剤 (油が石鹸ではなかなか落ちなかった。肌荒れするけどこっちの方が落ちる。)
シャンプー (シャワー使えるなら)
おやつや飲みもの (祭りが始まると汚れているので基本何も買えない。暑いから喉乾く。)
水を入れたペットボトル (これでカラダを洗った人もいたから。あると便利。)
(現地の人は真っ黒の油を塗る前にサラダオイルかオリーブオイルか何かを塗ってました。その方が落としやすい。)







※カスカモラスメンバー、他にも何か追加があったら言ってね〜
書き足しますので。